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向かうのは、世界ジオパークネットワークの候補地に認定され、
一躍“時の場所”となった室戸岬。

数千年の歴史の中で育まれてきた大地のダイナミズムと
海と山がもたらす神秘的なエナジーに満ち満ちて、
日本有数の名勝地も存在する。

かの空海が寝泊りをしたと言われる御廚人窟、
明治期の生活の趣を現代に残す吉良川の町並み、
海洋深層水スパを備えたディープシーテラピーセンター
『ウトコ ディープシーテラピー センター&ホテル』etc…。

疲れた身体を癒すのは、何も温泉だけじゃない。
体中にパワーを吸収し、同時にリラクゼーションを求めるなら
そう、室戸岬に向けて出発すればいい。

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  1. 1)四国だけでなく、本州からも多くのサーファーが波を求めてやってくる宍喰の大手海岸。
  2. 2)『ホテル リビエラししくい』に隣接した『道の駅 宍喰』。
  3. 3)徳島県最南端のカフェ『ひこうせん』。サーファー、そしてお遍路さんたちがしばしの憩いを愉しむ。

道の駅 宍喰 住所●徳島県海部郡海陽町大字久保字板取219-6 電話●0884-76-3300 営業時間●売店/平日7:30〜20:00、土日7:30〜21:00 レストラン/平日11:00〜20:00 土日11:00〜21:00 休●無休 駐車場●有

ひこうせん 住所●海部郡海陽町宍喰浦古目82-2 電話●0884-76-3488 営業時間●9:00〜21:00 休●木曜 駐車場●10台
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徳島市内から車でたっぷり2時間。
宍喰の町にさしかかると途端に目の前に広がる
圧倒的に広く拓けた海、海、海。

視覚に訴える海の青、そして踏み心地の良さそうな砂浜。
嗅覚には強い潮の香り、聴覚には心地よい波の音。
自然が織り成す大胆な風景は、呼吸を忘れてしまうほどに美しい。
都心に近い海岸ではお目にかかることはできないんじゃないかな?

そんな海の風景に誘われて、ここでちょっと車を止める。
ふと右を見ると、南フランスのような雰囲気を感じさせる『道の駅 宍喰』。
新鮮な魚の幸をいただける食堂もあるけれど、昼食にはちょっと早い。
お隣の、地の魚介類を使ったお土産をたくさん置いているお店へGO。
珍味と言われるうつぼの干物を土産にして、もう少し車を走らせてみようかな。

すぐに右手に現れたのが、漆喰の壁が落ち着いた趣を醸す喫茶店『ひこうせん』。
店の外にまでコーヒーの芳醇な香りが漂う。
店内は、ひたすら温かみのある雰囲気。こんな空気感を作り出すのは、
マスターの人柄であり、常連客やサーファー、お遍路さんたちが
自然体でゆったりとくつろいでいるからなんだろうな。
郷に入っては郷に従え。ここは、室戸へと先へ急ぐ気持ちも忘れて
ただゆるりと時を過ごそう。ひと休み、ひと休み。
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国道55線をさらに南下。左手に山、右手に海という
風景のコントラストを楽しみながら進むと、ふと、その風景からの
変化を求めたくなる。天邪鬼? 全然OK!

県道202号線を右折、室戸岬の西岸に突き当たって北上すると。
国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている吉良川町の町並み。
木炭の需要が増えた明治初期から木炭を作り始め、大正から昭和初期にかけて
繁栄した地域。町民が競って建て直したという家々は、漆喰壁の商家や
水切り瓦の蔵など、昔懐かしい町並みが、今なお鮮やかだ。

またここは台風常襲地。風雨から家を守るための石壁、“石ぐろ”も
情緒たっぷり。当時の生活に思いを馳せると、自然と心が優しくなれるみたい。

そんな町並みをぶ〜らぶらしていると“茶館”の二文字を発見。
『蔵空間茶館』は、店主の池田さんが自宅の米蔵を改装した小洒落たカフェ。
自前の窯で焼き上げた土佐備長炭で焙く、深煎りの自家焙煎珈琲は
最初はじっくり深いコクと苦味、飲み進めると甘味が顔をのぞかせる至福の一杯。
奥様が焼き上げる優しい味わいの自家製ケーキとの愛称も抜群だ。
思えばこの旅でのコーヒーも2杯目だけど、気にしない、気にしない。

枯山水然とした庭あり、ピアノ&ギターのライヴ空間あり、遍路宿もあり…と、
とにかく心がほっこりするような仕掛けがそこかしこにある『蔵空間茶館』。
あまりの居心地の良さに「宿泊」の二文字が頭をよぎったけれど、
ちょっと待った。室戸岬から大いなる太平洋を望まずば、この旅の魅力は半減だ。
さぁ、ここからまた南下しよう。
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  1. 1)純度の高い真っ白な石灰石を原料とした土佐漆喰の壁は、吸い込まれるように美しい白色。
  2. 2) “いしぐろ”は玉石や半割り石を空積みや練積みといった方法で造られている(写真は半割り石の空積み)。
  3. 3)伝統の土佐備長炭で焙煎されたコーヒーの美味しいこと! 自家製のケーキもやさしく、素朴な味わい。

蔵空間茶館 住所●高知県室戸市吉良川町甲2234 電話●0887-25-3700 営業時間●11:00〜17:30 休●水曜、木曜 駐車場●公共駐車場あり
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  1. 1)空海が寝泊りをしたという御厨人窟の内部。荒行をしたという神明窟もすぐ横にある。
  2. 2)吉良川町にある西山台地のさつまいも「キラポテト」をはじめ、ポンカンやしょうがなど、野菜や果物など地場産品がたくさん!
  3. 3)トレーナー体験(大人2100円)で上手にコミュニケーションが取れれば、豪快なイルカのジャンプが見られるかも!?

室戸ドルフィンセンター 住所●高知県室戸市室戸岬町字鯨浜6810-162 電話●0887-22-1245 営業時間●10:00〜16:00 休●無休 ※天候やイルカの体調により休園になることがあります 駐車場●150台

海の駅 とろむ 住所●高知県室戸市室戸岬町字鯨浜6810-152 電話●レストラン/0887-22-2176  直販所/0887-22-0051 営業時間●10:00〜16:00 休●水曜 駐車場●150台
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室戸岬の先端を目指して車を進めていると、その3kmほど手前に『とろむ』。
地場産品がそろう市場『くじらはま』やレストラン『ぢばうま八』など、
地の物を心ゆくまで堪能できる海の駅だが、やはり目玉は海の幸。
『くじらはま』では、室戸近海で揚がったマグロやカツオ、金目鯛の他、
冬場にはクエなど高級魚が“獲れ獲れ”新鮮なままに並んでいる。
ここで買った魚は、お隣の『ぢばうま八』でさばいて食べさせてくれるとか。
他にも地元産の野菜や、鯨やうつぼを加工したお土産物など
店内では目移りするばかり! お土産には、おつまみにピッタリ合いそうな
うつぼのから揚げ「おもうつぼ」を買っていこう。

さらに、同じ敷地内にはイルカと触れ合える『室戸ドルフィンセンター』が。
触れ合えるといっても、生半可な触れ合い方じゃありません!
軽くタッチするだけでなく、一緒に泳ぐことだって!!
イルカの肌はツルツル&すべすべ、ちょっと硬い…と不思議な感覚。
触った人にしか分からないな、この感覚は。“キュウキュウ”という
愛らしい鳴き声を聞いたら、なんだかちょっと、心が通じ合えた気分。

イルカのつぶらな瞳に後ろ髪を引かれつつも、
日が落ちる前にどうしても到着したかったのが、
1200年前にかの空海が悟りを開いたと言われている『御厨人窟(みくろど)』。
断食し、真冬でも薄布一枚で過ごし、座禅をして真言を唱える…。
空海がそんな荒行をした『御厨人窟』には、きっとスピリチュアルな力が
宿っているに違いない。なぜなら、シンシンと伝わってくる澄んだ空気に、
外気とは明らかに違う神聖な空気が感じられるから。

そんな中で、波が岩を打つ荒々しい音に耳を澄まし、ちょっとだけ目を閉じる。
目を開けたそのとき、眼前に飛び込んできた風景は、空と海、それだけ。
空海と改名した思いを、ほんの少しだけ共感したような気がした。
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今回の旅の目的は、実はここ『星野リゾート ウトコ オーベルジュ&スパ』。
海に寄り添うように佇む純白の館は、太平洋と平行に250mにも及ぶ。
ここにあるのは、科学的にもデトックス&美容効果が立証されている
真っ青な海洋深層水スパ。日常の疲れを癒すにはもってこい、だ。

海洋深層水とは、水深200メートルより深いところの海水のこと。
ほとんど太陽の光が届かないため、水質を汚染させる細菌や有機物がない。
特徴的なのは、マグネシウムやカルシウム、カリウムなどのミネラルを
豊富に含んでいるところ。日々の生活の中で不足しがちな成分ばっかり!
プール→サウナ→タラソテラピー→プール…。深層水に包まれること数時間で、
美容液にでも浸かったかのように肌はプルプルに。
さらに、悪玉コレステロールを防いで血流を改善したり、便秘を改善したり…と
とにかく体にイイコトばっかりだそう。「体の調子を調えたいから、連泊で」
というお客さんが多いのも納得。

ひとしきりスパを楽しんだら、お待ちかねのディナータイム。
ホテル内のレストラン『Bonne Peche』でいただけるのは、
土佐の地鶏や卵、

そしてカツオや金目鯛をはじめ室戸の海で獲れた新鮮魚介類を使ったコース料理数々。

和食とフレンチから選べるけれど、「美容と健康」がコンセプトというだけあって、

どちらもやさしい味付けで、体にスッと馴染んでいく感じ。

もちろん、ここで出される水も海洋深層水。

ミネラルが豊富で、キリッとすっきりした硬めの味、クセになるかも!?

身体の芯から、そして心の底から癒されたら、ふかふかベッドでおやすみなさい。

白を基調にした部屋は全室東向きで、ベッドに寝転ぶと目線と同じ高さに水平線。
朝になればきっと、水平線から昇る朝日で目が覚めるんだろうな。そうしたら、

大海原を前にして、思いっきり伸びをしよう。きっと気持ちがすっきりするはずだ。

こうして大満喫のうちに終えた室戸のヒーリングジャーニー。
旅を終えると、新しい自分に生まれ変わった気がした。

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  1. 1)ファンゴパック(海泥パック)やジェットバスなど、6種類のテラピーの中から2つを選び、食事とセットになった「日帰り1dayプラン」がおすすめ。
  2. 2)ダイナミックな景観と、黒潮の力強いエネルギーが感じられるタイフーンテラス。
  3. 3)地の食材、柑橘類、海洋深層水を使い、“黒潮のフレンチ”をコンセプトに考案された特別なフレンチ。

星野リゾート ウトコ オーベルジュ&スパ 住所●高知県室戸市室戸岬町6969-1 電話●0887-22-1811(代) ※2011年1月17〜20日、2月1・2日は設備メンテナンスのため全館休館 宿泊料●スタンダード2万2000円〜(2名1室利用の場合の1名の料金。センター使用料、2食付き、税サ込み)

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