四国の観光・旅行に関する総合情報サイト。観光地のご案内や各エリアへのアクセス、イベント情報など四国の旅なら「巡るめく四国」にお任せください。

head_8.jpg

 

 

1.NPO法人 遍路とおもてなしのネットワーク
四国遍路の素晴らしさを伝える縁の下の力持ち

遍路道の道すがらに、お遍路さんが気兼ねなくトイレを借りたり、休息や道案内などのお接待が受けられる「おもてなしステーション」が設置されているのをご存じだろうか。

設置場所は店舗から個人のお庭まで様々。携帯電話のショップでは携帯の充電やインターネットの閲覧までできるこのステーションの設置を進めているのが「NPO法人 遍路とおもてなしのネットワーク」。

四国四県共通の財産であり、四国を世界にアピールできる最高の文化である遍路。これを支援するシステムを作り、おもてなし文化の活性化させていこうという趣旨の元に設立されたNPO法人だ。
他にも、歩き遍路のための道案内ステッカーの作成と設置、寄付を募って100年以上持つ「案内石柱」の設置、歩き遍路で結願した人へ「遍路大使任命書」の授与など、その活動は多岐にわたる。
その一つ一つがメンバーが実際に遍路道を歩き、困ったこと・足らない物・必要な物を熟慮して考案されたものだ。
現在事務局長を務める松岡敬文さんも実際にお遍路さんを自宅に泊めて話をうかがい、活動の参考にされたという。
実際に遍路を体験してそれを糧とし、またアイデアを絵に描いた餅で終わらせず実際に形にできる、これは松岡さんをはじめ最前線で企業を動かするメンバーが多く参加しているこのNPOの強みだ。
さらに遍路文化を未来へ伝える「親子歩き遍路体験」の開催、実のなる「接待木」の植樹など様々な新しい活動も。

また世界遺産に登録されているスペインのサンティアゴ巡礼路を実際に完歩し、経由地モリナセカでは石柱の設置や四国遍路の展示を実現し、PR活動も積極的に行っている。

夢は四国遍路の世界遺産登録。その実現に向けてNPOの活動は日々広がりを見せている。

 

■NPO法人 遍路とおもてなしのネットワーク
http://www.omotenashi88.net/
■事務局/香川県高松市高松町2306-3 イーグルビル3F
■Tel.087-843-4445

 

写真:
左端/親子ウォークの様子。 中央左/
モリナセカに 立てられた石柱と松岡さん(左)。右はモリナセカの町長。 中央右/ステッカーは 企業の協力で自販機にも設置している。 右/おもてなしス テーションの看板と石柱。

2.jpg

3.jpg

ST.jpg

ST.jpg


2.四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト
ヘンロ小屋というお接待

1400kmにもなる歩き遍路道。その道沿いに建築家・歌一洋さんが設計したヘンロ小屋が現在30棟建っている。地域によって異なる姿をしたこのヘンロ小屋は歩き遍路さんが休憩したり、ときには仮眠するのに利用されている。歌さんの進める“四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト”は2001年にスタートし、全部で89棟の小屋を建てるというもの。「土地の風景になじみ、かつ風景のひとつのポイントになるデザイン」で、「お遍路さんに少しでも元気になってもらい、再び歩く力と安らぎを感じてもらえれば」と設計しているという。

 

大阪で建築事務所を営む歌さんが、そもそもなぜヘンロ小屋を造ることになったのか?その理由は歌さんの子ども時代にある。18歳までを徳島県の旧海部町で過ごし、「子どもの頃は家に来るお遍路さんにお米をあげるなど、お接待をしていました。これは私の原風景のひとつであり、この行為がなければプロジェクトは存在しなかったでしょう」。さらに人間・空海に強く惹かれるようになり、また自分自身30ヶ国以上を旅し、四国遍路が世界でも類い希な祈りのかたちだと感じたこともプロジェクトを推し進める原動力となった。現在ではプロジェクトに協力してくれる人も増え、建築するペースはあがってきているが、この壮大なプロジェクトが完成するまであと10年近くはかかるという。それでも歌さんは「人はライフワークだと言ってくれますが、そんな大仰なことではないと考えています」とゆったり構える。1300年続く遍路道の歴史に比べると10年など大したことではないかのように。 遍路道の途中で小屋を見つけたら立ち寄ってみよう。歌さんのお接待の心が感じられるはずだ。

 

 

henro4.jpg

地域の住民と打ち合わせをする歌さん(模型の右)。

henro2.jpg

 

henro3.jpg

 

(左)完成した遍路小屋(高知県香南市香我美町岸本)。

(右) 高知県 南国市岡豊町蒲原のヘンロ小屋。

いずれの小屋もボランティアの手によって作られている。

■歌一洋建築研究所 ■http://uta.rgr.jp/


3.市営 鴨島温泉 鴨の湯
お遍路さんを応援する、お接待の湯処

吉野川市鴨島町にある温泉『鴨の湯』。地元の人々の憩いの場として親しまれているこの温泉は、11番札所藤井寺から12番札所焼山寺までの間にあり、多くのお遍路さんが旅の疲れを癒していくことでも有名だ。泉質はナトリウム・マグネシウム一塩化物温泉で、疲労回復、筋肉痛などの効果があり、自然に囲まれた立地で山々を眺めながら入浴できる露天風呂では心身共にリフレッシュできる。さらに、誰でも気軽に利用できる休憩室やマッサージ機もあり、銭湯気分で温泉を満喫できる絶好のスポットとなっている。

 

またここでは歩き遍路に嬉しいお接待が待っている。歩き遍路に限り通常450円の入浴料が360円になるなど、価格でも応援。さらに、温泉施設の横には歩き遍路が1泊限り無料で宿泊できる『いやしの舎』がある。中にはたくさんの札が貼られ、机の上にあるノートにはここを訪れた多くのお遍路さんが感謝の言葉を残している。

 

取材当日も数人の歩き遍路がここで休憩をしていた。中でも一際親しそうに談笑する3人。知り合いかと思いきや今出会ったばかりだという。今日はここで1泊して明日は難所の焼山寺に挑む。1人で始めた歩き遍路から仲間が生まれる。それもまた、遍路の醍醐味だ。

0 kamonoyu_3.jpg0 kamonoyu_2 .jpg

 

 

henro1.jpg

左から原島弘司さん(埼玉県・ 29歳)、平松武さん(兵庫県淡路島・27歳)、
Maik(ドイツ・29歳)。 無事に結願できることを祈っています!

■市営鴨島温泉 鴨の湯
■徳島県吉野川市鴨島町飯尾415-1
■Tel.0883-22-1962
■営/10:30〜21:30
■休/水曜、12/31〜1/1
■料/大人450円、70歳以上300円、3歳以上小学生まで300円 ※歩き遍路さんは360円